おたよりinformation

9月の給食だより

朝夕の気温は少しずつ下がってきましたが、まだ残暑厳しい日が続きそうです。引き続き水分補給はこまめに行うようにしてください。9月に給食で登場する「梨」は、80%以上が水分で解熱作用もあり熱中症対策や風邪をひいて熱があるときの水分補給としてもぴったりです。また、疲労回復効果のあるアスパラギン酸やクエン酸も含まれており、夏バテや疲れのある時に食べると良いとされています。

 

お月さまとうさぎのおはなし

今年の十五夜は10月1日(木)なので少し気が早くなってしまいますが、9月の誕生会献立はお月見をイメージしたものを予定しています。日本では「月にはうさぎがいて餅つきをしている」イメージがあります。この月とうさぎの関係には悲しい物語があるそうです。

 

昔、あるところにうさぎとさるときつねがいました。ある日、疲れ果てて食べ物を乞う老人と出会い3匹は老人のために食べ物を集めます。さるは山で木の実を、きつねは川で魚をとってきましたが、うさぎは一生懸命頑張っても何も持ってくることができませんでした。そこで悩んだうさぎは「私を食べてください」と言って火の中に飛び込み自分の身を老人に捧げたのです。実はこの老人とは3匹の行いを試そうとした神様で、そんなうさぎを哀れみ月の中に甦らせてみんなのお手本にしたのでした。

 

このお話は、仏教の説話からきているもので、命を頂く食育の話にも通じるものがあります。ここから月とうさぎの関係が語り継がれていると言われています。(諸説あります)さらに、日本では満月のことを「望月(もちづき)」と呼ぶこともあり、望月が転じて餅つきになったという説が合わさり「月にはうさぎがいて餅つきをしている」となったようです。 地球から見る月は常に同じ面が向いているので世界中で同じ月を見ていますが、ヨーロッパでは大きなはさみのカニや女性の横顔、アラビアではライオン、ロシアでは月に住む少女と様々な見られ方をしているようです。十五夜にきれいな月が見られたら子どもたちに「お月様の模様は何に見える?」と聞いてみたいですね。